婚約指輪の価格は安くてもいい
婚約指輪は「女性だけ」が大多数
少し前までは、婚約指輪は女性が男性から贈られるのが一般的とされてきました。古代ローマ時代に始まったこの習慣は、男性から女性への愛の証として今も続いています。
二人で指輪を選ぶ時間は、それだけで特別な思い出になりますよね。時間をかけて選んだ指輪には、相手を想う気持ちが込められています。デザインが素敵であったり、二人だけの意味が込められたりしていれば、その指輪は一生の宝物になるでしょう。
婚約指輪の平均購入額は38万円
婚約指輪の平均購入額は約38万円といわれています。昔は「給料3ヶ月分」なんて言われたこともありましたが、今は給料1ヶ月分程度が一般的です。
ただし、38万円というのはあくまで平均値であって、実際にいくらの婚約指輪を購入するかは年齢や収入によって大きく変わります。自分たちの生活スタイルや価値観はもちろん、本人たちにとって無理のない予算のなかで決めているカップルがほとんど。平均額はあくまで参考程度に考えて、自分たちらしい選択をするのがよいでしょう。
20万円~40万円が大多数
実際の購入価格を見ると、20万円から40万円の間が最も多いです。この価格帯なら、品質の良い素材と手の込んだデザインの指輪が選べます。有名ブランドの定番モデルや、オーダーメイドの一点ものまで、選択肢も豊富です。高級感がありながらも普段使いもできる、バランスの良い価格帯といえるでしょう。
お店でも、この予算帯ならさまざまな提案をしてもらえるので、楽しみながら理想の一品を見つけられます。
20万円以下も25%
「婚約指輪=高価」というイメージがありますが、実は全体の4分の1のカップルは20万円以下で購入しています。この価格帯でも、魅力的なデザインや質の良い指輪はたくさんあります。
たとえば、小さめでも輝きの美しいダイヤモンドを選んだり、有名ブランドにこだわらず、デザイン重視で探したりしてみると、予算内で素敵な指輪に出会えることも多いです。
大切なのは価格ではなく、見たときに「これだ!」と心が動くかどうか。二人にとって特別な意味を持つ指輪なら、価格に関係なく、かけがえのない価値があるものです。
婚約指輪は購入しない夫婦が4割
最近では、4割程度の夫婦があえて婚約指輪を買わないという選択をしています。
「婚約指輪の分のお金を新生活や結婚式に使いたい」「普段から指輪をつける習慣がない」など、理由は人それぞれ。婚約の証は必ずしも指輪である必要はありません。たとえば、二人でデザインしたジュエリーや、一緒に作った手作りの品、思い出の旅行など、二人にとって意味のあることへ置き換えてもよいでしょう。
大切なのは形ではなく、二人が幸せを感じられること。指輪がなくても、お互いの気持ちがしっかり伝わっていれば、二人の関係はより深まります。
婚約指輪の予算を決める際のポイント
フォーマルなシーンで身に着ける
結婚式やパーティーなど、特別な場で婚約指輪を身につける姿を想像すると、ワクワクしませんか?婚約指輪は特別なジュエリーなので、どんな装いにも合う上品なデザインが多く、たくさんの選択肢があります。
フォーマルな服装に合わせて婚約指輪を身に着ければ、手元に華やかさをプラスしてくれます。
このときのポイントは、必ずしも高価なものを選ぶ必要はないということ。素材やデザインをシンプルに選べば、予算を抑えながらも特別な場にふさわしい指輪を見つけられます。長く使えるデザインなら、いつでも自信を持って身につけられるはずです。
資産として保有できる
婚約指輪は、良質な宝石と貴金属で作られているため、長く持つことができる資産にもなります。時間が経っても色あせない輝きは、いつか子どもや孫に受け継ぐこともできるでしょう。
ダイヤの大きさや色、カット方法、透明度などによって、価値も変わってきます。こうした点も考えながら選べば、予算内でも価値ある指輪が見つかるはずです。
婚約指輪を選ぶ際に大切なのは、指輪に込められた思い出や愛情こそが、本当の価値だということ。それは、どんなお金にも換えられない宝物になるでしょう。
宝石の種類と大きさで値段が変わる
婚約指輪の値段は、選ぶ宝石によって大きく変わります。定番のダイヤモンドでも、大きさ(カラット)が増えれば値段もぐっと上がりますが、小さくても品質の良いものは美しく輝きます。
最近ではダイヤだけでなく、サファイアやエメラルド、ルビーなど、本人の好きな宝石や誕生石を使った婚約指輪を選ぶ人も増えています。これらは個性的で目を引くだけでなく、同じ大きさのダイヤより予算を抑えられることも多いです。
今は選べる宝石の種類も豊富なので、予算内でも心が躍るような指輪に出会える可能性は十分にあります。石の質やカットの美しさにも注目して選んでみてください。
高いものを無理に選ぶ必要はない
ひと昔前は「婚約指輪は給料3ヶ月分」というフレーズも流行りましたが、今はそのようなルールはありません。生活が苦しくなるような高額な指輪を無理して買うよりも、本当に気に入って、長く愛せるものを選ぶのが主流です。
予算内でも、本人たちが納得して選んだ指輪なら、きっと特別な指輪になります。大切なのは値段ではなく、指輪を選ぶときのワクワク感や、身につけたときの幸せな気持ちです。二人の想いを込めて選んだ指輪は、価格に関係なく、かけがえのない宝物になるでしょう。
婚約指輪の人気ブランドはいくら?
ティファニー
ティファニーは、その美しいデザインと歴史的な背景で、婚約指輪のなかでも特に人気の高いブランドです。価格帯は20万円台から100万円以上まで幅広く、デザインも豊富です。
ティファニーの特徴は、ダイヤモンドの質の高さと独自のカット技術にあります。シンプルながらも上品なデザインは、多くのカップルに支持されています。特に、ダイヤモンドを6本の爪で留めている「ティファニーセッティング」というスタイルの指輪は、クラシックでありながら時代を超えて愛されるデザインです。
カルティエ
カルティエは、洗練されたデザインと高い品質を誇るブランドで、婚約指輪としても非常に人気です。40万円前後から選ぶことができ、有名な「ラブリング」などのシリーズでは100万円以上の指輪も多数あります。
カルティエの指輪は、その精緻な作りと美しいダイヤモンドが特徴です。シンプルながらも華やかさがあり、長年にわたり多くの人々に愛されてきました。ブランドの歴史や気品さを感じることができるデザインです。
ハリーウィンストン
ハリーウィンストンは、世界的に知られる超高級ブランドで、婚約指輪を選ぶカップルにも人気があります。価格帯は150万円から始まり、高級感と贅沢さが特徴です。
ハリーウィンストンの婚約指輪は、ダイヤモンドのカットや質が非常に高く、まさに「永遠の美」を追求したデザインが魅力です。その美しさと職人の技術は他のブランドと一線を画します。特別な瞬間にふさわしい一生ものの指輪を求める人に最適です。
ブランド | ティファニー | カルティエ | ハリーウィンストン |
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価格帯 | 20万円から | 40万円から | 150万円から |
ダイヤモンドのカラーグレード | 無色〜ほぼ無色 (D〜I) | 無色〜ほぼ無色(D〜H) | 無色のみ (D,E,Fのみ) |
図 ダイヤモンドのカラーグレード
4℃ Bridal official siteより(https://4-bridal.jp/promise/diamond/)
【注意】ブランドにこだわると高くなる
有名ブランドの指輪は素敵ですが、同じような品質でもブランド名がつくと価格がぐっと上がることも。
先ほど紹介した3つのブランドは、世界5大ジュエラーと呼ばれる超有名ブランドで、婚約指輪の取り扱いも豊富です。デザインや品質は間違いありませんが、ハイブランドにこだわりすぎると、他のブランドで同じような品質の指輪を選ぶよりも高価になる傾向があります。
はじめて婚約指輪を選ぶと、ハイブランドのほうが良いのか迷ってしまうかもしれませんが、指輪の価値はブランド名だけで決まるわけではありません。大切なのは、二人が本当に気に入ったデザインや、二人の思い出が詰まった特別な一品を選ぶこと。
予算や価値観をじっくり話し合い、時間をかけて決めるとよいでしょう。高いブランド品でなくても、二人にとって意味のある素敵な指輪はきっと見つかります。
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